ずぼらであることをあらわすのに、「ズボ」という単位を用いたとしよう。0ズボは、ごはんを食べたら食器をすぐに洗う、毎朝掃除機をかける、毎食後にき
ちんと歯磨きをするような人だとしよう。食器はまあ、食べ終えてすぐではなくても、その日のうちでいいや、というくらいのちょっとずぼらな人を、50ズボ
だとしよう。私は赤裸々に告白すると、100ズボである。もしこの単位の上限が100でなければ、300ズボくらいである。訓練によって、見せかけだけで
も二割減くらいにはできるとしても、でも、基本100(300)ズボである。
と、こんなことを日中、つらつらと考えたのは、この半年くらい整理をしていない鞄の中身が、しっちゃかめっちゃかで、外出先でスイカカードを出そうと
思ったらしっちゃかめっちゃかにまぎれて、五分さがしても十分さがしても出てこず、盗まれたかと(責任転嫁して)心配になり、それでも出てこず、腕が重く
なり、いらいらして、鞄を放りなげて泣きたくなる、というのを、日曜日から四度ほどくりかえしたためである。
私の鞄には、現在、おそらく百枚ほどの名刺と、二十枚ほどのカード利用明細書と、七軒ほどの店の地図と、十枚くらいの手書きメモと、九枚ほどのバラに
なったガムと、五組ほどの何かわからない書類が、入ったままになっていて、それが通常仕様。そこに、財布とか携帯とかスイカカードとかあらたなメモとか数
冊の本とか、を入れて日々歩いているわけである。これを100ズボと言わずしてなんという。……なんてえばってる場合じゃないよね。
でも、どのように整理していいのかわからないから、なんにもしない。オールオアナッシング。結局、帰りもきっと改札前で、半べそかいてスイカカードをさがすんだ。昼は富士蕎麦、今日の夜は会議(お弁当の出る会議)。
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