忌野清志郎さんの誕生日。イエー。
やっとこさ恒例の花見。なのに、朝から曇り。出かけるころになって雨降るんだよなー、と思っていたら、本当に出間際に雨。すでに花見をはじめているメン
バーに電話をかけて様子を訊くと、まったくなんの問題もないように「花見してますようー」というので、雨のなか、花見場所へいった。
この花見は神田川沿いでやっているもので、ここ十年くらい、いや八年くらいか、とりあえず恒例。メンバーは評論家や作家や編集者など。花見場所に着いたら、猫よけの緑の網がはってあるなかにビニールシートが敷かれ、みんな酒を飲んでいた。ゴミ捨て場………?
どんどん暗くなってきてどんどん雨足が強くなっているのにみんな動かない。強者だなあ。神田川沿いの桜、そりゃあきれいだった。風が吹くと花がはらはらはらはらはらと舞うのもきれい。
いよいよ大粒の雨が降り出して、ようやっと移動。安い居酒屋でじゃんじゃん頼んでじゃんじゃん飲む。いちばんの年長者Sさんがカラオケにいきたいと騒ぎだし、カラオケにいく。歌うみんなを見つつ私は途中で帰った。
帰りの電車で、吊革につかまり、ふと席に座っている女の人を見下ろすと、なんと「空中庭園」のパンフレットを広げていた。キャストのページを、それから
スタッフのページを、じっくり、じっくり、じいっくり読んでいて、それを見ていたら、酔いも手伝って、なんか、泣けてきた。私の小説のページは飛ばしてい
たけれど、そんなのはぜんぜん気にならない。とにかく彼女はパンフレットをずうーっと眺めていて、ああ、映画観たんだな、おもしろかったんだな、と思った
ら泣けてきたのである。だれだかわからないけれど、ありがとう(って、映画を撮ったのは私ではないけれど。豊田監督に会ったらこのこと伝えます)。
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